海洋国家(かいようこっか Maritime State )とは19世紀後半以降において発達した地政学上の概念、および、その概念によって捉えられた歴史上の国家のあり方。海洋国家とされる国は地理的には島国か沿岸国であり、国民性としては客観的、保守的、共存認容的な志向を有するとされる。過去においては海洋通商および海軍力で覇権を確立したことがある国が海洋国家であり、また、現在においては海洋通商路の国際共同管理に貢献し、国家の存立を海洋に依拠している国が海洋国家である。
通商と海運力、海軍力、海洋資源の利用能力など国家の海洋における影響力を総合したものがシーパワーである。海洋国家とは、それら強固なシーパワーを有する国である。即ち、通商国であると同時に先進海運国であり、古くは海洋水産資源、現在では海洋底資源の探査と利用を進めると同時に、大海軍国でもある国を海洋国家と呼ぶ。海洋国家論では、19世紀後半においてそれ以前の歴史を概括し理論化したため、海洋における通商と軍事が一体、不可分のものとして捉えられ、結果、軍民を通じた海上支配力による覇権を核とする概念となった。
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海洋国家の特性として大陸の外縁部や島嶼部を故郷とし土地支配よりも交易を重視し、交易のために必要な情報を尊び、先進的、開放的性格を有し、個人的、合理的形質を備える。また、主観的革新的な陸軍中心の志向である大陸国家は対義語である。とりわけ、歴史的な海洋国家として認識される国として代表的な国にイギリス、アメリカ、日本などがあげられる。